エラグ酸の効果について美容成分ビタミンCを知り、若々しさあふれる肌へ

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エラグ酸の
さまざまな効果について

エラグ酸とは、東南アジア・オーストラリアなど亜熱帯気候を好むフトモモ科のユーカリ、マメ科のタラの実や、ダイエットで有名なニガキ科のアフリカマンゴノキ(マンゴーに似た果実)等の植物に含まれるポリフェノールの一種です。
その他「いちご」を始めとするベリー類(ラズベリー、ストロベリー、ザクロ、ブラックベリー)にも多く含まれる事が確認されています。

※特にブラックベリーには豊富に含まれています。パイナップルにもごくわずかにあります。


一般的にポリフェノールといえば抗酸化作用が有名ですが、エラグ酸はがんの原因である" 細胞の突然変異"を抑制する効果も確認されている注目成分です。


❑抗酸化作用とは?

私たちの体は酸素がないと生きていけません。
体内の細胞は呼吸をする事によって必要な酸素を取り入れ日々の生活に必要なエネルギーを作ります。 酸素を取り入れてエネルギーを生み出す作業と同時に、体内には「活性酸素」が生まれ体内の酸化が始まります。この「活性酸素」自体は、免疫力の向上や代謝の調整などにも利用されるため体には必要なものですが、作りすぎてしまうと体内に悪影響を及ぼします。

「活性酸素」は主に加齢やストレス、タバコや過度な飲酒、不規則な生活習慣によって体内リズムが崩れる事により過度に増加します。
困ったことにこの「活性酸素」が増えすぎると、必要以上に体内を酸化させ自分自身の細胞を傷つけてしまいます。その結果、老化が加速するのです。


作りすぎてしまった「活性酸素」が、必要以上に体内を「酸化」するのを抑え、無毒化する仕組みを「抗酸化作用」と言います。つまり、抗酸化力のあるエラグ酸(ポリフェノール)を体内に取り入れる事により、体内の生じるはずの異常な酸化が抑えられ、結果、若返りに重要な役割を果たしてくれます。

❑機能性関与成分となった
「エラグ酸」

エラグ酸はまさにダイエットの救世主。その効果は血糖値・血中中性脂肪の増加を抑え、さらには、脂肪細胞の分化・肥大化の抑制、動脈硬化、中性脂肪の合成抑制など、肥満気味の方やダイエットを目指す方には嬉しい研究成果が多く報告されております。

もちろん、抗メタボ作用もあり、おデブちゃんの体重、体脂肪、中性脂肪やお腹まわりのぽ っこりとしたウエストの減少もサポートしてくれます。いわゆるBMI値の改善です。


参考 機能性表示食品 Irvingia IRV-300-P の基本情報

❑エラグ酸は
老化防止に効果あり

ストレスや加齢、活性酸素によって細胞が損傷すると老化が加速します。その損傷した細胞を切り捨て、新しい細胞を作り出す事が若返りに重要ですが、これには新陳代謝が活発である必要があります。
実際、新陳代謝が活発な赤ちゃんは水を弾くぐらいに透明感のある若々しい肌をしています。
新しい細胞を作り出すのに重要な役割を持っているのがサーチュイン遺伝子です。
サーチュイン遺伝子が活性化することで DNA が修復され新しい細胞が作り出されますが、この遺伝子を活性化させる為に重要な役割を持っているのがエラグ酸です。


※サーチュイン遺伝子はぶどうに含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」や「カロリー制限」によっても活性化される事が知られています。

また、エラグ酸は不飽和脂肪酸(植物や魚の油に多く含まれる脂肪の構成要素)が活性酸素と結びつき、過酸化脂質(酸化されてドロドロに膨れ上がる脂肪)に変化する事を防いでくれます。つまり、血中の過酸化脂質が抑制されることで動脈硬化やガンになるリスクを減らし、若返りの効果を発揮してくれます。

❑エラグ酸は
2型糖尿病にも効果があり

糖尿病の国内患者・予備軍は 2,200 万人を超えるとされています。糖尿病を発症したときの辛さは、この病気を体験した人にしかわかりません。健康である事が何よりの幸せに感じる事でしょう。
現在の医学では糖尿病の根本的な治療方法は確立されていないので、予防することが一番です。
基本的には適度な運動と糖分のとりすぎ、肥満に注意することが重要です。しかしながら、加齢やストレス、遺伝にも左右されますが、肥満状態が続くと「インスリン」の分泌が悪くなったり分泌されても「インスリン」が正常に機能しなくなります。
この状態を「インスリン抵抗性」といい、発症すると血糖値を一定に保つ事が出来なくなり、やがて糖尿病を発症します。 糖尿病とは高血糖が続く状態であり、糖尿病が進行するとやがて失明してしまったり、腎不全による人工透析が必要になったり、細い血管の血流悪化による神経障害・手足の壊死などを引き起こす事もあります。
もちろん、皮膚炎や感染症、認知症、がん等、血流の悪化による負の連鎖は続きます。
健康診断などで空腹時でも血糖値が高い状態が確認された時は要注意ですね。

エラグ酸は「糖尿病」を直す成分ではありませんが、その前段階である「インスリン」が正常に機能しなくなる状態「インスリン抵抗性」になる事を防いでくれます。 作用的には「エラグ酸」が「インスリン抵抗性」を引き起こす悪玉分子の分泌を強く抑えてくれるからであり、しかも、必要な善玉分子の分泌を遮る事もありません。
こういった発見からもエラグ酸はますます注目されるポリフェノールとなりました。


これらは、近畿大学農学部の教授・研究グループにより発見されました。
参考文献 https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html


運動不足になりがちで、肥満気味の方はエラグ酸を食生活に取り入れてみる事をおすすめ致します。
❑エラグ酸は
骨の健康・自然治癒に効果

エラグ酸は、新しい骨をつくる働きをもつ細胞「骨芽細胞」と、古い骨を吸収し骨の新陳代謝を担う「オステオプロテゲリン」という因子の発現を増加させることが確認されています。
さらに、「骨芽細胞」の増加に伴って、「骨芽細胞」が産生するホルモン物質「オステオカルシン」の発現も増えるのですが、この物質は「オステオプロテゲリン」の古い骨を吸収する働きを活発化する作用があります。
エラグ酸によってこれらの細胞や物質が増加することで、欠損した骨の形成が促進されることが確認されています。
また、「オステオカルシン」は骨への作用だけでなく、"若返り物質"と呼ばれ脳や筋肉、膵臓、精巣に働きかけ記憶力・筋力・精力などをアップさせる働きがあります。


参考:骨形成におけるハイドロキシアパタイトとエラグ酸の役割
https://www.whitecross.co.jp/pub-med/view/32688409
参考:一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
https://seikatsusyukanbyo.com/calendar/2018/009754.php

❑エラグ酸は歯周病を抑制

30歳以上の約 80%がかかっているといわれている歯周病とは、歯肉(歯の周りの歯ぐき)が細菌に感染することで炎症を起こし、歯を支える骨や歯ぐき等が溶けてしまう病気です。結果的に歯を失ってしまうこともあります。
歯みがきが不十分だと歯のまわりに歯石や歯垢(プラーク)が溜まります。このプラークの中に細菌が繁殖して、歯肉が炎症を起こしてしまうのです。「ポルフィロモナス・ジンジバリス」という細菌は歯肉の炎症を引き起こす原因菌の一種で、「ジンジパイン」という毒素を産生します。「ジンジパイン」は歯を支える骨や歯ぐき等の歯周組織を破壊する作用があり、歯周病を引き起こします。 エラグ酸はこの歯周組織を破壊する「ジンジパイン」を阻害してくれる働きを持っていることが分かっています。そのため、エラグ酸の歯周病治療薬としての応用が示唆されています。


参考:エラグ酸によるgingipainの阻害
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo
_11084876_po_ART0005783606.pdf?content No=1&alternativeNo=
参考:e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-001.html

❑エラグ酸は肝細胞治療の効果を高め、副作用を抑える

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、がんになったり炎症が起きたりしても初期ではほとんど自覚症状があらわれません。この肝臓の細胞がかん化し、悪性腫瘍になったものを肝細胞がんといいます。肝細胞がんの治療には様々な化学療法薬が使われていますが、薬の毒性がつよく身体に多くのデメリットを生じることが問題となっています。
エラグ酸は肝細胞がんの治療に用いられる「ドキソルビシン塩酸塩」と「シスプラチン」の副作用を大幅に減少させることが発見されています。さらに、この2つの治療薬の肝細胞がん抑制の効果を強めることが分かっています。
エラグ酸による副作用の抑制と高い抗がん効率から、がん治療の新しい可能性が期待されています。


参考: international journal of phytotherapy and phytopharmacology 2019Jun01 Vol. 59

❑アテローム性動脈硬化の予防に

アテローム性動脈硬化とは血管の壁のなかに、主に脂肪によって構成されるドロドロの物質(プラーク)が溜まって血流が妨げられたり弱まったりする病気のことです。大動脈や冠動脈などの比較的太い動脈で起こります。
プラークが溜まると血管が狭くなるだけでなく、プラーク自体が破れて血栓ができ血管が詰まってしまいます。そうすると、狭心症や脳梗塞・心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす原因となります。



アテローム性動脈硬化の
メカニズム

高血圧や糖尿病によって血管に刺激が与えられたり血中のLDLコレステロールが多すぎたりすると、血管の一番内側の壁「内皮細胞」が傷ついてしまいます。 そうすると、傷ついた血管壁に血中のLDLコレステロールが入り込みます。入り込んだLDLコレステロールは、体内の活性酸素によって有害な毒性を持つ酸化LDLコレステロールへと変化されます。これを排除しようと白血球の 1 種である「単球」が血管壁に入り込み、体のお掃除係「マクロファージ」となって酸化LDLコレステロールを取り込みます。酸化LDLコレステロールを大量に取り込んだ「マクロファージ」自体も崩壊していき、血管壁のなかにドロドロとした状態(コレステロールや脂肪できた物質)で沈着します。この沈着物が溜まると血管の内壁にプラークというコブのようなものが形成されます。プラークが血管壁のいたるところにでき、血液の通り道が狭くなることでアテローム性動脈硬化が引き起こされます。



エラグ酸の作用

エラグ酸は、白血球の1種「単球」が血管の壁に入り込む働きを抑制します。さらに、「単球」が酸化LDLコレステロールに向かっていったりくっ付いたりする動きも抑えることが確認されています。 そのため、アテローム性動脈硬化の予防につながる可能性があると考えられています。


参考:e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/
参考:単球挙動解析によるエラグ酸の抗動脈硬化作用の細胞工学的検証
http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/2016-j25-2/P269-279_kataoka.pdf

❑エラグ酸は
美容効果も確認されている

エラグ酸は、チロシナーゼ(シミの元になる成分)の分泌を阻害する事から「シミの予防・改善・美白効果」等も確認されており薬用化粧品に配合される成分としても認可されています。

実際に、肝斑・炎症後色素沈着(傷やニキビなど炎症が起きた後にできるシミ)、老人性色素斑などのシミを有する女性 70 名を対象に行った1ヶ月の試験により有意に改善効果が現れたとする論文もあります。



参考文献 色素沈着症(シミ)に対するエラグ酸配合製剤の有用性評価 参考文献 HPLC による生鮮並びに加工果実中に含まれるエラグ酸の定量 Determination of Ellagic Acid in Fresh and Processed Fruits by HPCL

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