ヘム鉄(Fe2+)、非ヘム鉄(Fe3+)と並び第三の鉄分とされるフェリチン鉄。
大豆の鉄分はフェリチン鉄の状態で存在する事が確認されています。 その為、この第三の鉄分であるフェリチン鉄をそのままサプリメントとして摂取する方法が考えられました。
ヘム鉄ではなく、タンパク質でカプセル化したフェリチン鉄のまま摂取するとどういった効果があるのでしょうか。
鉄分は魚や肉などに含まれ比較的吸収率がよいとされる「ヘム鉄」と、植物系の食品などに含まれ吸収しにくいとされる「非ヘム鉄」の2種類に分けられます。
これらヘム鉄・非ヘム鉄は鉄分として体内に吸収する際に活性酸素を発生させる為、少なからず細胞へのダメージを伴うとされています。活性酸素とは特に酸化しやすい酸素の事であり、鉄は酸素と結びつきやすいという点を考えると避けられない事です。
しかし、
最初からタンパク質で覆われたフェリチン鉄を摂取する場合は、活性酸素やフリーラジカル反応(酸化)での細胞ダメージを引き起こさないとされています。しかも、ヘム鉄並の吸収率があります。
つまりフェリチン鉄として吸収する場合は、ヘム鉄を吸収する際に発生する独特な胃のムカつきや胃腸障害も少ないという事です。このあたりの作用は女性とっては嬉しい部分ではないでしょうか。
ただし、フェリチン鉄としてそのまま吸収することで、体内に働くフェリチンと結合しやすいとか、細胞内にそのままフェリチン鉄として蓄積されるかどうかは明らかではありません。
それでも通常の鉄分と同様に体内で有益に働くことは間違いないでしょう。鉄分としての働きに変わりはありません。